ひとつで全部:思い出ブローチ

お母さまから受け継いださまざまなジュエリー、それとご自身が、もう使わなくなったジュエリーたち。
全部集めて色々とご相談を重ねた結果、単独でピアスになるものや、たくさんついているメレダイヤなどを除いた、オパールを始めとするカボションの石を全部集めてブローチを作ることにいたしました。
ダイヤモンドを省いたのは、たくさんあったので、ダイヤモンドだけのとっておきをご提案しようかと思ったからです。

ご提案したものは、つや消しのシルバーベースでアーツ&クラフトテイストのかっこいいブローチ。シルバーのベースは、細くふっくらした新月に絡まる唐草模様がなんとも上品です。お母さまやご自身がそのジュエリーを使っていた頃の、一つ一つの思い出を全部ひとつに抱きかかえてくれるお月様のブローチが完成しました。

そしてなんとも美しいクリップが‥

そして、大量にあった、さまざまなサイズのダイヤモンド。
どうしたら良いか…お客さまと様々検討の結果、エドワーディアンスタイルのクリップを作ることにしました。
工房への綿密な指示とフィードバックに対する検証に耐えうる工房が必要です。PETULA®︎が信頼する工房の中で、工房の活性化に取り組む意欲的な社長にご相談したところ、チャレンジしてくださいました。PETULA®︎の持つダイヤモンドクリップの見本を何種類も貸出し、職人さんたちに構造の研究をしていただきました。肝心要はクリップの構造と強さ、そして仕上がりの品格です。デザインの詰めと仕上げの処理も綿密に行いました。プラチナは柔らかいのでバネ部分に使えないし、比重が高くて重くなりすぎる。そこで、高価になるのを覚悟で、全てホワイトゴールドを使うことに。
しかも、コーティングをせずとも白く仕上がるパラジウム率の高い地金を使用することにしました。通常のホワイトゴールドはロジウムをコーティングしますが、真っ白になりすぎるとこのデザインでは仕上げの品格に影響するのです。

そうして5ヶ月目のとある日、遂に出来上がった不揃いのダイヤモンドたちで作られたダイヤモンドクリップ。
言葉にならない素晴らしさで、優しいブローチと共に、宝石の「継承してゆく」という役割を見事に果たしてくれました。

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